田中構造設計(社長/田中忍)の代理人弁護士より、このホームページが名誉棄損であるなどとして、1000万円もの損害賠償を求める裁判が提起されました。田中構造設計は、私たちの要望や福岡市の指導に誠実に答えないだけでなく、フェリス小笹の工事中も周辺住民に様々な迷惑をかけているにも関わらず、自分たちの利益を優先してこの裁判を起こしました。
訴状から推測すると、田中構造設計は「フェリス小笹(旧アイズ小笹)」を建設し、完成後にはこの建物を5億円で売却するつもりのようです。田中構造設計は、「アイズ小笹」を売却して、その後建物や土地に何が起きても知らぬふりをするのではないかと、私たちは恐れています。私たち「クレスト小笹」との境界石垣には誰が見てもわかるヒビ割れや変形(大きなはらみ)が、既に、現れていますが、田中構造設計は、未だ認めようとしません。
2021年12月27日 福岡地方裁判所901号法廷において、フェリス小笹(旧称アイズ小笹)の記載がある、このホームページが名誉毀損だとして田中構造設計が訴えた、損害賠償裁判の第1回口頭弁論の期日が行われました。原告の田中構造設計側からは瀬戸伸一弁護士1名のみが出廷したのに対して、我が方はホームページ管理者の他、弁護士4名、傍聴席は満席、10名以上の傍聴希望者が入場できないという、圧倒的な応援の中で始まりました。傍聴席には、クレスト小笹住民、福岡市議会議員、報道関係者、建設関係者、大学教授、医学関係者、民生委員、何より表現を生業とする芸術関係者、被告とされるホームページ管理者の友人、家族でギッシリと埋まりました。
裁判長からは、請求原因の特定が不十分であるとし、「指摘しているのは事実であるのか、意見・論評であるのかを区別して、それがいかなる意味で原告の社会的評価を下げるのかを説明するよう」原告代理人の瀬戸伸一弁護士に対し要請がなされた。瀬戸弁護士は、2月4日までにこれを行うことを約束した。
2022年3月14日 この裁判の第2回口頭弁論が行われました。前回に続いて傍聴席は満席、全員が被告側の傍聴人で、原告=田中構造設計側の傍聴人はゼロ、代理人弁護士瀬戸伸一氏がひとりで法廷に臨みました。被告代理人弁護士甫守一樹氏の口頭陳述が圧巻でした。ぜひご一読ください!
裁判長より田中構造設計側に証拠の提出が求められ、瀬戸伸一弁護士は4月14日までの提出を約束しました。

【解説】スラップ裁判とは・・・
公に意見を表明したり、請願・陳述や提訴を起こしたり、政府・自治体の対応を求めて動いたりした人々を黙らせ、威圧し、苦痛を与えることを目的として起こされる報復的な民事訴訟
❶フェリス小笹(旧アイズ小笹)工事差し止め仮処分裁判経過
10月19日の仮処分裁判の審尋期日で、擁壁の倒壊に対する住民の皆さんの不安は理解できるとして、この点だけでも仮処分裁判で解決できないかと言う提案が裁判官から出されました。11月22日の審尋期日では、クレスト小笹側がこれを受け入れたのに対し、田中構造設計田中忍社長は、約30分に渡る裁判官の説得にも応じず、和解に応じることを拒否しました。田中構造設計の、自分たちの利益だけを考えて、地域住民や地域の環境を考えない姿勢が露呈したと思います。
❷フェリス小笹(旧称アイズ小笹)工事差し止め本裁判経過
11月25日、福岡地方裁判所901号法廷で「建築工事差止請求事件」本裁判・第1回口頭弁論が行われました。法廷には20名以上の住民や支援者が傍聴に訪れましたが、被告側は代理人のみの出席で田中忍社長ほか当事者の姿は見えませんでした。今後の本裁判の進め方について、原告ら住民は当事者が多数で住民の関心も高い事件であるため公開法廷で進めるべきとの意見を述べましたが、被告側代理人は非公開のウェブ方式を希望しました。3名の裁判官の評議の結果、次回以降の審理も公開法廷で開催されることになりました。その後、2月7日と3月28日に口頭弁論が開かれ、原告側住民は傍聴席から多くの応援を受けて、工事の差し止めを強く訴えました。
5月26日、福岡地方裁判所901号法廷で「建築工事差止請求事件」本裁判・第4回法廷が行われました。法廷には多くの支援者が傍聴に訪れましたが、被告側は代理人のみの出席のようで田中忍社長ほか当事者の姿をこれまでに1度もこの裁判では見かけていません。4月にフェリス小笹(旧アイズ小笹)が竣工した事実を踏まえ、原告の要求はフェリス小笹建物そのものの撤去・取り壊しに変更されました。残念ながら住民側の意見陳述は被告代理人が強く拒否したため、読み上げることができず、次回期日へ持ち越されました。
当日読み上げられる予定だった意見陳述文をこちらLINKにご紹介いたします。
(次回法廷期日 2022年9月26日(月)13:30〜 福岡地方裁判所)

ブロック塀も石垣も崩落寸前に見えます!?(2021.0723)








